原子力発電所および燃料サイクル施設から環境に放出される放射性物質の量(Bq)を、原子力発電所が発生する電気エネルギー(Wa:ワット・年)当りで表示したもの。燃料サイクル施設の場合には、燃料処理量(トン/年)を燃焼度(MWt年/トン)で除し、さらに発電効率を掛け合わせることによって当該燃料処理に関連して得られる電気エネルギー量を求め、環境放出量をこの電気エネルギー量で割って規格化放出量を算出する。規格化放出量は、原子力発電所や燃料サイクル施設が環境に放出する放射能の量を国際的に比較し、施設管理の改善に役立てるための指標として用いられる。これまでに、国連科学委員会が国別の発電施設、燃料加工施設、再処理施設等を対象とした規格化放出量を整理し、報告している。