放射性廃棄物の取り扱いにおいて規制除外となるレベルは、規制対象となる放射性廃棄物の放射能レベルの下限値でもあり、それ以下のものは一般の廃棄物と同様に処分してよいとする概念およびレベルをデミニミス(De Minimis(裾切り))という。IAEAでは1984年末までこの用語を用いてきたが、1985年以降「Exemption(免除)」という用語に切り換えた。「免除」は、放射線防護上の規制体系に組み込むことを免除されること(規制の入口で対象外とすること)と、放射線防護上の規制下にあったものの規制を解除すること(規制の外に出すこと)の両方の意味をもつ概念であった。その後、1995年頃から両者の概念を分離して検討する必要上から、前者を「規制免除」、後者を「クリアランス」という用語で区別するようになった。