ラジウム−ベリリウム中性子源

ラジウム−ベリリウム中性子源 らじうむ−べりりうむちゅうせいしげん

 Ra−226(ラジウム)から放出されるα線をBe(ベリリウム)に衝突させて起こる核反応、9Be(α,n)12Cにより放出される中性子を利用する線源をいう。放射性のRa−226をBeの細かい粉末に混合し、白金管中に封入して中性子源としている。発生する中性子のエネルギーは平均エネルギー4.4MeVの連続スペクトルであり、最高12MeVに達する。放射性同位元素を用いた中性子源は、原子炉ができる以前にはRa−226/Beが主流であったが、原子炉の利用開始とその進展に伴って次第に状況が変化し、今日では、一般に市販され入手容易なものとして、原子炉による人工RIのAm−241/BeとCf−252が定着している。


<登録年月> 2007年10月

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