大気大循環モデル

大気大循環モデル たいきだいじゅんかんもでる

 Atmospheric General Circulation Model AGCM 大気大循環モデルは、数値シミュレーションによって全球の大気変動を計算機上で再現するための数値モデルである。大気現象を支配する種々の方程式系(運動方程式、熱力学方程式等)を具体的な境界条件を適用しながら数値解法により解き、時間経過による大気状態の変化の再現を試みる。天気予報や温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の評価等に利用される。計算機の発達とともに時間分解能、空間分解能の向上が図られ、現在では対流圏から熱圏までを多層で取り扱うものもある。また地形効果、大気組成に応じた放射過程、雲、雨等、モデルに組み込まれる要素も詳細化している。海洋の循環を再現する海洋大循環モデルの研究・開発や、大気と海洋の相互作用を考慮するためにAGCMと海洋大循環モデルを組み合わせた大気海洋混合モデルの研究、開発も行われている。


<登録年月> 2007年10月

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