地球環境監視システム

地球環境監視システム ちきゅうかんきょうかんししすてむ

 Global Environment Monitoring System,GEMS;GEMSは国連環境計画(UNEP)、世界保健機関(WHO)などの国連専門機関が中心となり、地球環境監視および人間の健康に影響を与える因子を継続的に評価するために1974年に設立された。GEMSの対象は大気圏と気象の変動、環境汚染物質とその影響、および地球の再生可能な資源の監視の3つの分野に大別され、世界各国の協力のもとにモニタリングが実施されている。主要な活動は、水質監視計画(GEMS/Water)と食物汚染監視計画(GEMS/Food)である。GEMS/Waterでは陸水汚濁を対象として1977年にモニタリングが開始された。当初は「健康への有害性監視」を主目的としていたが、地球環境問題が顕在化するにしたがい、「地球規模の環境評価のための総合的データ解釈」へと移行している。GEMS/Foodは食物中の化学物質汚染を対象とした監視計画である。WHOが70か国以上の国々にあるWHO食物汚染監視協力センターのネットワークと参加機関の協力を得てGEMS/Foodを実施している。


<登録年月> 2007年09月

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