International Social Science Council，ISSC；ISSCはパリの国連教育科学文化機関（UNESCO）に本部をおく非営利の科学機関である。ISSCの目的は、社会行動科学を発展させ、それらの知見を現代の主要な問題に応用し、また社会行動科学分野の組織や科学者と共同して、学際的な協力によって、人間社会に対する理解を深めることである。ISSCは、1951年の第６回UNESCO全体会合での決議後、1952年10月に設立された。1972年には11の国際的な専門機関からなる正式な連合組合となった。1992年には国や地域のメンバー組織に関する規約が採択され、1998年にはこの規約が一部修正された。ISSCが実施している主な研究には、1）地球環境変化の人間社会側面に関する国際研究計画（IHDP）：1990年から実施され、地球環境の変化に対する人間の個人的・集団的行動の因果関係や地球環境変化が人間生活や地球規模での持続可能な開発に与える影響を調査、2）貧困比較研究計画（CROP）：貧困に関する国際的学際的な研究計画で、地球規模の貧困を理解する上での社会科学の有用性を検討、等がある。