International Council of Scientific Unions，ICSU；1998年にInternational Council for Scienceと名称変更したが、略称は引き続きICSUを使用している。科学とその応用分野における国際的活動の推進を目的に、1931年に設立された国際的な非政府組織である。政府間機関であるUNESCO（国連教育科学文化機関）に対応する民間組織といえる。本部はパリにある。ICSUは各国の科学機関112団体、国際的な科学連合29団体から成る。活動の目標は、既存の専門枠を破って研究協力を行うことで、国際的・学際的研究の創設・調整に資することであり、各研究者の関心を呼ぶ活動や調査計画を実行する学際機関を設立すること、共通する問題に対処するための機関を設置すること、国際会議・シンポジウムなどの開催や出版活動によって情報やアイデアの交換を行なうこと等である。日本からは、日本学術会議が参加し、ICSUの国際共同研究活動の窓口となっている。過去の重要な計画には、国際地球物理年（1957−1958年）、国際生物学計画（1964−1974年）、現行の重要計画には国際地球圏−生物圏計画等がある。