被曝線量推定モデル

被曝線量推定モデル ひばくせんりょうすいていもでる

 放射線によって人体の臓器や組織が受ける被ばく線量およびこれらの荷重平均である実効線量を直接測定するのは困難であるため、人体と同様に吸収散乱をする生体物質を仮想的に模擬したモデル(ファントム)を用いたシミュレーションまたは実験によって評価する。周辺線量などモニタリングのための量を定義する際に用いられるICRU球のモデルは、国際放射線単位・測定委員会(ICRU)が定めたもので、密度1g/cm3、組成の質量比酸素76.2%、炭素11.1%、水素10.1%および窒素2.6%、直径30cmの均質な球ファントムである。実効線量は1cm線量当量を導入し、ICRU球の深さ1cmにおける線量を用いる。その他、ICRUスラブファントム、MIRDのファントム、MixDp(日本医学放射線学会物理部会)等がある。


<登録年月> 2007年08月

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