特定放射性廃棄物

特定放射性廃棄物 とくていほうしゃせいはいきぶつ

 発電用原子炉の運転に伴って生じた使用済燃料の再処理において、ウランやプルトニウム等を取出した後に残る廃棄物は、液体の形でひとまとめに分離し、その後、この廃液をガラス原料と共に高温で溶かし、ステンレス製の容器(キャニスター)の中でゆっくり固め、ガラス固化体にしている。この廃棄物は放射能レベルが非常に高く、高レベル放射性廃棄物として扱われる。このうち、固型化したもの(ガラス固化体)を特定放射性廃棄物といい、最終処分の対象となる(「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律(平成12年6月制定)」)。特定放射性廃棄物は、多量の放射性物質を含み、長期間にわたり放射能が高いため、地下深部に設けられた最終処分施設に適切に埋設すること(地層処分)により、人間の生活環境から隔離して安全に処分される。2006年12月末までの原子力発電に伴って生じた使用済燃料を全て再処理しガラス固化体にすると、約20,400本になる。今後、ガラス固化体の発生量は、年間約1,100〜1,500本と想定されている。


<登録年月> 2007年09月

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