石炭をガス化した燃料(石炭ガス)でガスタービンを駆動し、廃熱で得た蒸気で蒸気タービンを駆動する複合発電方式(石炭ガス化複合発電:IGCC)に、さらに石炭のガス化で得られた水素と一酸化炭素を利用する高温型燃料電池を組み合わせたトリプル複合発電方式を石炭ガス化燃料電池複合発電(Integrated coal Gasification Fuel Cell combined cycle:IGFC)という。トリプルコンバインドサイクルとも呼ばれる。発電端で60%程度の超高効率を実現し、CO2排出量は既存の微粉炭燃焼石炭火力発電に比べて約30%低減することが見込まれている。安価で高効率な燃料電池の開発などの課題が残っているが、将来の石炭火力発電技術として期待されている。