人為的気候変動

人為的気候変動 じんいてききこうへんどう

 人間活動に由来する気候変動をいう。気候変動枠組み条約では、地球の大気の組成を変化させる人間活動に直接又は間接に起因する気候の変化であって、比較可能な期間において観測される気候の自然な変動に対して追加的に生ずるものと定義されている。気候変動に関する政府間パネルでは1988年の設立以降、地球気候に関する科学的知見の評価を行ってきており、20世紀半ば以降に観察された地球の平均気温の上昇や海面上昇の大部分は人為的要因によるものである可能性がかなり高いと報告している。ただし、太陽活動などの自然の要因が地球気候に大きな影響を与えてきたことも間違いなく、気候変動のメカニズムや人間活動による影響にはまだ未解明の部分も多く残されている。なお、英語のClimate Changeの意味をより適切に表現する日本語は気候変化であるが、様々な公式文書で気候変動が用いられてきたため、現在ではこの用語が幅広く定着している。


<登録年月> 2010年10月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ