周波数変換所

周波数変換所 しゅうはすうへんかんしょ

 日本の電力周波数は、富士川を境に東日本で50ヘルツ、西日本で60ヘルツと異なる。これは日本で電気事業を開始した明治初期に、東京ではドイツ製の50ヘルツ発電機を、大阪ではアメリカ製の60ヘルツ発電機を採用したことに起因している。このため、双方の電力を融通しあうためには、送電線の接続箇所において周波数の調整を行う必要があり、この調整所を周波数変換所という。現在、静岡県浜松市天竜区佐久間町に佐久間周波数変換所(電源開発)があり、ここでは27万5,000ボルトの交流を周波数変換器を介して一度12万5,000ボルトの直流に変換、再び交流に戻すことで最大30万キロワットの電力変換が可能である。ほかに、周波数変換設備を有する東京電力新信濃変電所(長野県朝日村、変換能力60万キロワット)、中部電力東清水変電所(静岡市、仮運用中、定格変換能力30万キロワット、暫定10万キロワット)がある。


<登録年月> 2007年08月

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