キャップロック

キャップロック きゃっぷろっく

 地下1,000m程度にある水やガスを通さない岩石状の地層をキャップロックという(帽岩ともいう)。地下水がマグマ溜りからの熱により熱水となり、この熱水が地表に向かうに従って温度が下がり、溶け込んでいた成分が再結晶化して周辺の岩の隙間を塞ぐことにより難浸透性の岩石(キャップロック)を形成すると考えられている。このキャップロック内の熱水(地熱貯留層)は地熱発電の熱源となっている。近年、地球温暖化の主な原因である二酸化炭素(CO2)を削減する「CO2封鎖技術」の研究開発が進められている。このひとつにキャップロックで上部が覆われた帯水層にCO2を圧入して貯留する(CO2地中貯留)技術があり、新潟県長岡地区でこの研究開発が行われている。また、人工的にキャップロックを形成させる研究も進められている。


<登録年月> 2007年08月

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