動植物から生まれた再生可能な有機性資源(バイオマス)である家畜排せつ物や生ゴミ、間伐材や製材時に出る端材・おがくず、もみ殻、サトウキビの搾りかすなど、そのままでは廃棄物となってしまうものを燃料にし燃焼させて発電することをバイオマス発電という。バイオマスはそのまま燃料とするもの、ペレットやチップなどの固形やガス化・液化などの加工を行って燃料とするものなどさまざまな利用方法がある。植物は成長過程で光合成により二酸化炭素(CO2)を吸収し最後に廃棄物となり、これを燃やしてもライフサイクル全体では大気中のCO2の増減に影響を与えないことから、地球温暖化に対してカーボンニュートラルとみなされている。バイオマス発電は2002年5月、「電気事業者による新エネルギー等の利用の促進に関する特別措置法」の対象エネルギーに明記され取組みが進められている。