トモセラピー

トモセラピー ともせらぴー

 がんの放射線治療では、放射線の照射ががん細胞だけでなく、周辺の正常組織にも損傷を与えるなどの副作用がある。トモセラピーは高精度のコンピュータ制御により、放射線を複数方向からがん組織に照射することでピンポイント照射を可能とし、副作用を減らした最新鋭の放射線治療システムである。このシステムはCT装置(コンピュータ断層撮影装置)を内蔵しているのが特徴で、計画用のCT画像と治療時のCT画像を重ね合わせて毎回治療するため、照射位置がより正確に設定できるようになっている。がん病巣を包み込むように照射するので、従来は難しいとされていた前立腺がんや多発性肺がんなどの放射線治療も可能となった。アメリカの医療機器メーカー・トモセラピー(Tomo Therapy)社が2003年に開発した。


<登録年月> 2007年08月

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