ケナフ

ケナフ けなふ

 ケナフはアフリカ原産のアオイ科フヨウ属の一年草植物で、成長が極めて早く、約半年で茎の大きさが約3〜5cm、高さが3〜4mになり、収穫できる繊維も多い。ケナフは繊維を目的にインド、タイ、アフリカの一部等で古くから栽培されてきた。皮の部分、芯の部分の繊維全てが紙の原料として利用できる特性を持つことから、木材パルプの代替資源として2000年頃から注目を浴びるようになった。現在、国産市販車用にケナフ繊維強化ポリ乳酸製のスペアタイヤカバー、ポリ乳酸繊維製のフロアマットに利用されている。ケナフは成長時の二酸化炭素の吸収能力が同一面積当たり森林の4〜5倍あり、地球温暖化対策に役立つ。またケナフは土中の窒素・リンの吸収効率が大きく、水質浄化資源として期待されている。


<登録年月> 2007年08月

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