アルベド

アルベド あるべど

 アルベドとは、天体の外部からの入射光エネルギーに対する反射光のエネルギーの比をいう。地球の場合、地表面が太陽の光を反射する割合をいう(反射能)。単位は百分率あるいは割合(0〜1)である。表面が雪氷に覆われている場合、アルベドは高く、80%にも達する。このため、地球の熱収支において、雪氷域は単に冷たいだけではなく、太陽エネルギーの吸収率にも影響を与える。地球が寒冷化し雪氷に覆われる面積が増えると、寒冷化が加速する可能性がある。逆に、温暖化によって雪氷が減ることは、温暖化の加速を引き起こす可能性がある。太陽光の入射角および反射角それぞれについて積分した量の比を拡散アルベドといい、通常、アルベドという場合には拡散アルベドを意味する。原子炉では反射体への入射中性子のうち反射されるものの割合をいう。中性子源を含む媒質Aから媒質B(反射体)に入った中性子流れの境界面での密度Jin、BからAへ反射(散乱)し返される中性子の流れの境界面の密度をJoutとすると、媒質BのアルベドはJout/Jinで定義される。


<登録年月> 2007年06月

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