RCM 信頼性重視保全

RCM あーるしーえむ

 Reliability Centered Maintenance:RCMは左記英語の頭文字をとったもので、信頼性重視保全を意味する。RCMはプラントの系統、保全適用範囲を選定し、機能故障解析、故障モード影響解析およびロジックツリー解析を行い、重要度等の評価を行った上で、対応すべき効果的な保全技術方式(状態監視保全、時間計画保全、事後保全等)を選定し、保全プログラムを策定する最適化ツールである。RCMの適用により「適切な手段を、適切な機器に対し、適切な時期に行う保全」を目指す。わが国の原子力発電プラントにおいては、1990年代以降、先駆的に、あるいは部分的にRCMおよび状態監視保全が適用されたもののプラント全体への適用には至っていない。事業者は自主的に平成20年度の導入を目途に取り組んでいる。RCMは1960年代後半に米国の航空機産業界で新規機種の開発とともに開発され、当該分野では定着している。原子力プラントでは、1985〜1990年にかけて米国電力研究所(EPRI)が開発したRCMが実用化されたが、膨大な労力と時間を要することから「簡素化RCM」も導入されている。


<登録年月> 2007年07月

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