廃銀吸着剤

廃銀吸着剤 はいぎんきゅうちゃくざい

 核燃料再処理における剪断工程で、燃料棒内にあったガス状FPが放出され、また、溶解工程では溶解時に残っていたガス状FPや硝酸との溶解反応により揮発性化合物となったFPが放出される。このオフガス中の放射性ヨウ素(ヨウ素129等)を吸着除去するために銀吸着材がフィルターとして使われ、放射性ヨウ素を吸着した使用済みのフィルターを廃銀吸着材と呼ぶ。銀吸着材には銀添シリカあるいは銀添アルミナなどが用いられ、銀はヨウ素と強く結合し放射性ヨウ素をヨウ化銀として固定する。廃銀吸着材はヨウ素129を多く含む長半減期低発熱放射性廃棄物であり、ドラム缶にセメント固化されたあと、低レベル放射性廃棄物区分のうち地層処分の対象となる。


<登録年月> 2007年02月

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