核燃料輸送物

核燃料輸送物 かくねんりょうゆそうぶつ

 輸送のため、核燃料物質等(核燃料物質または核燃料物質で汚染されたもの)を輸送容器に収納した状態のものを核燃料輸送物という。核燃料輸送物は、収納される核燃料物質の放射能量に応じて区分されており、輸送時の安全を確保するためにそれぞれ技術基準((1)未臨界性の確保、(2)放射性物質の閉じ込め(密封)、(3)放射線遮へい、(4)収納物が発生する熱の除去(除熱)など)が定められている。収納物の放射能量の少ない順に、L型(放射性医薬品などの輸送用)、A型(新燃料集合体などの輸送用)、B型(使用済燃料などの輸送用)と区分され、A型には一般の試験条件が、B型には一般と特別の試験条件が課せられる(図1)。さらに、ウラン−235やプルトニウム−239等の核分裂性物質が一定量以上の輸送物については、輸送中に核分裂を起こさないよう臨界管理のため核分裂性輸送物として別に区別されている。


<登録年月> 2007年01月

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