ナトリウム・硫黄電池 NAS電池

ナトリウム・硫黄電池 なとりうむ・いおうでんち

 ナトリウム・硫黄電池とは硫黄を正極(+)に、ナトリウムを負極(−)に、両極を分離する固体電解質にβアルミナというセラミックを利用したもので、固体電解質を介してナトリウムイオンをやりとりすることにより、蓄電・放電を行う電池である。NAS電池とも呼ばれ二次電池の一種である。鉛蓄電池に比べて電力貯蔵能力が約3倍と高く、コンパクトで長寿命であるという優れた性能を有しているので大規模の電力貯蔵用に作られ、昼夜の負荷平準などに用いられる。また、出力変動の大きな風力発電や太陽光発電と組み合わせて出力を安定化させたり、需要家に設置することで割安な夜間電力の利用とともに停電時の非常時電源としても利用できる。


<登録年月> 2007年01月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ