2トラック方式

2トラック方式 つーとらっくほうしき

 米国エネルギー省は2006年2月、米国内における原子力発電の拡大や放射性廃棄物量の低減、核不拡散の徹底等を目指した包括的構想であるGNEPを発表した。同年8月、GNEP計画の加速を目的として発表された短期、長期計画を2トラック方式と言う。トラック1では短期計画として、軽水炉燃料の再処理により一体で抽出されるウランとプルトニウムを高速炉で燃焼することとし、既存の技術を多用して短期の立ち上げを目指す。トラック2では長期計画として、軽水炉燃料の再処理に際してマイナーアクチニドもウラン、プルトニウムと共に抽出して高速炉で燃焼する。高速炉燃料も再処理して、高速炉へリサイクルする。これら2つの短期、長期計画を併用して、短期間で軽水炉燃料の再処理を立ち上げて廃棄物量の低減を具体化するとともに、最終目的であるマイナーアクチニドの燃焼、閉サイクルへの発展性を確保するとしている。


<登録年月> 2007年01月

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