平成17年、環境省は地球温暖化の防止の観点から、夏（6月〜9月）のオフィスの冷房設定温度を28℃程度にすることを呼びかけた。その一環として、28℃の室温でも涼しく効率的に働くことができる夏のビジネススタイル（基本的にはノー上着、ノーネクタイ）をクールビズという。「涼しい、格好いい」という意味の「COOL」とビジネス「BUSINESS」を略した「BIZ」の文字を組み合わせ、「夏を涼しく、格好よく過ごすビジネススタイル」と称される。同省は、クールビズの実施状況について調査を行い、その結果から平成17年度の二酸化炭素の削減量は約46トン（約100万世帯の1ヶ月分のＣＯ2排出量に相当）と推計し、費用をかけずに、温室効果ガスを減らせた効果は大きいとみる。また、電気事業連合会は、クールビズの実施により全国で2億1000万kW時の電力消費を削減できたと試算した。これは一般家庭が１か月に使う電力（300kW時）に換算して約70万世帯分に相当する。