フジタ・スケール

フジタ・スケール ふじた・すけーる

 Fujita scale 竜巻(アメリカ中南部の陸上でのトルネードが有名)は激しい空気の渦巻きで、大きな積乱雲の底から漏斗(ろうと)状に雲が垂れ下がってくるもので、その中心付近には激しい上昇気流が発生する。また、ダウンバーストは積乱雲の底から爆発的に吹き下ろす気流であり、これが地表に衝突して周辺の建物などを破壊する。アメリカで竜巻の研究をしていた藤田哲也博士(1920年〜1998年)は1971年に世界で初めて竜巻の大きさを表す規格を作った。竜巻の風による家屋や自然物などの変化が、「風力計」の役目を果たしていると考え、被害状況から竜巻の風力の大きさを推測する基準を作った。これを「フジタ・スケール(Fスケール)」といい、竜巻とダウンバーストの強さが、F0からF5の6段階に分けられ、世界中で竜巻の大きさを決める基準として使われている。図1にフジタ・スケールと竜巻の被害状況を示す。


<登録年月> 2006年12月

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