SALP

SALP さるぷ

 Systematic Assessment of Licensee Performance SALPは米国NRCが運転中の原子力発電所の規制を行う際に基となった評価法である。具体的には、放射線管理や緊急時計画、発電所の保安、安全評価など、運転や保守、エンジニアリング、支援サービスについて審査を行い、発電所の運転実績を18ヵ月ごとに幅広く評価していた。1995年に委員長に就任したシャーリー・ジャクソン委員長は、リスク情報と運転実績に基づいた規制への転換を表明した。SALPによる評価で問題とされたのは、文書で示された客観的な基準がないため、NRCの検査官の主観によって左右されてしまうことであった。1991年に公表された新しい方針に基づいた初の規則として原子力発電所の保守関連規則は1996年に全面的に発効した。NRCは、運転認可の更新に対する規則についても同じ手法を採用した。さらにNRCは、SALPに基づいて作成していた「監視リスト」(SALP評価と問題発電所リスト)を1994年4月に削除するとともに、運転性能評価の抜本的見直しを進め、新たな評価方式を取りまとめた。


<登録年月> 2006年11月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ