マクロファージ

マクロファージ まくろふぁーじ

 macrophage 血液中の白血球の約半数は顆粒球であるが、それ以外には、リンパ球と単球がある。マクロファージ(大食細胞)は単球に由来する大型細胞で貪食能を有する。骨髄から出て血中に入った単球が血管外の組織へ出たものがマクロファージと定義されている。例えば、肺胞に出たものを肺胞マクロファージ、腹腔に出たものを腹腔マクロファージなどと呼ぶ。組織内に入ったマクロファージは組織の異物を処理する細胞として働く。マクロファージは炎症局所などで分裂により増える。急性炎症では刺激物質が除去され、作用物質が分解されると、マクロファージは死ぬか、リンパ管を通って消えるが、慢性炎症に移行した場合には、マクロファージの集積は持続し、リンパ球と相互に刺激しあう。(図1参照)


<登録年月> 2006年11月

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