SQ:Significant Quantity、有意量(SQ)とはIAEA(国際原子力機関)の保障措置に定義されている用語で、1個の核爆発装置の製造の可能性を排除し得ない核物質のおおよその量で、プルトニウム:8kg、ウラン−233:8kg、高濃縮ウラン(濃縮度20%以上):ウラン−235量で25kg、低濃縮ウラン(濃縮度20%未満):ウラン−235量で75kgと定められている。 IAEAの査察目標の主なものは、報告されない中性子照射によって生成したプルトニウムのような特殊核分裂性物質および有意量(SQ)の核物質の転用を、1.混合酸化物の新燃料については3ヶ月以内、2.低濃縮の新燃料については12ヶ月以内、3.使用済燃料については12ヶ月以内に探知できることである。なお、一般に、軽水炉の1燃料集合体の中に含まれるウラン量は有意量を超えない。