パッシブ型計測器

パッシブ型計測器 ぱっしぶがたけいそくき

 粒子線の計測に使用される計測器は、アクティブ型とパッシブ型に大別される。アクティブ型では電源が必要であり、パッシブ型では電源が不要である。宇宙空間では電源が不要のパッシブ型計測器が重用される。パッシブ型計測器にはフィルム等によるエッチピットの飛跡解析が利用されると共に、TLD(熱蛍光線量計)も利用されるが、これさえあれば万全、という機器はない。中性子を含め、色々な放射線を一挙に測れる組織等価型線量計は、海外では良く利用されているが、日本では、航空機内ではまだ法的問題が残されている。これらに関連して、放医研ではICCHIBANプロジェクトを実施し、測定機器の種類に依存する値の差異を探っている。これまでの相互比較実験によると、各国の研究機関のパッシブ型同士の比較では相互に25%以内の差が認められている。


<登録年月> 2006年10月

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