フォーブシュ減少

フォーブシュ減少 ふぉーぶしゅげんしょう

 Forbush decrease 太陽の活動が非常に活発な時期(太陽フレア)には、太陽から地球に向かって吹き付けている太陽風(プラズマ粒子)により、大量のプラズマが吹き出され、プラズマ雲の固まりが地球近傍の惑星空間を覆い、銀河あるいは太陽からやって来る低エネルギー宇宙線の侵入を妨げることにより、地球近傍で観測される宇宙線強度が減少する。このような現象をフォーブシュ減少と呼ぶ。ただし、銀河から来る高エネルギーの宇宙線は、このような場合にもあまり減少しない。2003年10月末から11月初めにかけて起った太陽フレア時に、放射線医学総合研究所では札幌ー羽田間、ニューヨークー成田間など航空機内の放射線量を測定し、飛行中の放射線量が7〜8%減少していることを確かめた。


<登録年月> 2006年09月

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