グラウト

グラウト ぐらうと

 grout コンクリートとモルタルの中間に位置付けられる建築資材で、レンガや石細工などにおいて、接合や空隙の充填などに使用される。グラウトの構成成分はコンクリート(セメント、水、砂、砂利)と同じであるが、流動性と塑性に違いがある。グラウトの場合、水/セメント比が大きいため、流動性と塑性がコンクリートよりもはるかに大きくなり、部材の中空部分や小さな隙間を充填するのに適している。原子力施設に関連した適用例では、ドーンレイ炉(英国)のデコミッショニングにおいて、廃棄物立抗から廃棄物を取り出し、除染する際、立坑と周囲の地下水とを隔離し周囲への汚染の拡散を防止するため、立坑周辺にグラウトを注入する作業が2004年後半から開始された。また、中国の西北廃棄物処分場(甘粛省北山地区)では、中低レベル廃棄物処分用の水圧注入インシチュー・グラウト処分施設(液体廃棄物を水圧で直接地層に注入・固化する)が建設中である。


<登録年月> 2006年09月

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