フィッシャー・トロプシュ反応

フィッシャー・トロプシュ反応 ふぃっしゃー・とろぷしゅはんのう

 フィッシャー・トロプシュ反応は、触媒(鉄やコバルト等)を用いる化学反応で、1920年代にドイツのフランツ・フィッシャーとハンス・トロプシュによって発明された。石油資源を持たないドイツで石炭ガスから液体炭化水素を合成するため開発されたものである。第二次世界大戦中にはドイツや日本で合成燃料の生産に応用された。本来は以下の化学反応式であるが、現在では、多数の類似の化学反応が開発され、フィッシャー・トロプシュ合成あるいはフィッシャー・トロプシュ化学といわれる分野となっている。石炭や炭素を含む廃棄物等の様々な固体を原料とした液体炭化水素の生成に応用されている。
    CH4 + (1/2)O2 → 2H2 + CO
    (2n+1)H2 + nCO → Cn H2n+2 + nH2O


<登録年月> 2006年09月

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