ワッセナー・アレンジメント

ワッセナー・アレンジメント わっせなー・あれんじめんと

 Wassenaar Arrangement ワッセナー・アレンジメントとは、通常兵器及び関連汎用品・技術の輸出管理を実施することにより、地域の安定を損なう可能性のある通常兵器の過度の移転と蓄積を防止する目的で、1996年7月に成立した国際的申し合わせに基づく国際的輸出管理体制である。冷戦時代、欧米16か国と日本は、共産圏諸国を対象として軍事技術、戦略物資の輸出規制を行うため、対共産圏輸出統制委員会(Coordinating Committee for Multilateral Export Controls, Coordinating Committee for Export to Communist Areas;COCOM:ココム)を設立し、大量破壊兵器、通常兵器等に関わる資機材、技術の厳格な輸出規制を行っていた。1994年3月に解散したココムに代わるものとして、このアレンジメントが成立した。日米英独仏ロなどを含む33カ国が参加し、本部はウィーンにおかれる。基本的には、合意リストに基づく個々の参加国の国内法令による輸出管理と参加国間の関連情報の交換からなる。ココムとは異なり特定の国家や国家群に向けられたものではない。


<登録年月> 2006年08月

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