アスコルビン酸

アスコルビン酸 あすこるびんさん

 アスコルビン酸(別名、ビタミンC)は、人体内では作りだせない無色の水溶性ビタミンである。アスコルビン酸にはメラニンの抑制、コラーゲン合成の促進、抗酸化作用など様々な性質がある。これらの性質のうち、放射線分野では放射線防護効果が知られている。例えば、アスコルビン酸処理をしたオオムギの種子をガンマ線や中性子で照射した場合、アスコルビン酸処理をしない種子に較べて、照射による損傷は大幅に軽減される。アスコルビン酸の放射線損傷軽減効果は、照射によって生じるフリーラジカル除去効果(還元効果)によると考えられている。


<登録年月> 2006年08月

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