開創照射

開創照射 かいそうしょうしゃ

 術中照射ともいう。手術場で開創したままの状態で、そこに照射筒を挿入し直接腫瘍部位を狙って照射を行うものである。対象とする病変は、手術不能病変をそのままのこともあるし、また、主病変を手術で取り去って残存病変、あるいは、微視的な転移病変を狙って照射する場合もある。照射を分割するわけにはゆかないので、通常は1回照射で治療が施行される。照射にはベータトロンあるいはリニアックの電子線が用いられることが多い。投与線量は照射野の大きさにより、また対象とする臓器の放射線耐用性に応じて20〜40Gyが投与される。


<登録年月> 1998年02月

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