ESCOはEnergy Service Companyの略称で、ESCO事業とは省エネルギーに関する包括的なサービス(省エネ診断、設計、改修工事、維持管理等)を提供して省エネルギー効果を保障し、それによって得られる省エネルギー削減額の一部を事業者(ESCO)が報酬として受け取る事業である。老朽化した建物、設備等を最新型にしたり、効率的なシステムを導入したりすることによって光熱水費が削減できる。事業費用は経費削減分で賄うため、新たな資金負担を必要としない点が利点である。この事業は、経費削減だけに利点があるわけではなく、二酸化炭素の排出低減により地球温暖化防止の先導的役割を果たす。図1にESCO事業の経費と利益配分の仕組み、図2にESCO事業の流れを示す。