気孔抵抗

気孔抵抗 きこうていこう

 気孔の開閉を通じて植物内外の物質交換量が制限されることを気孔抵抗という。気孔は植物が直接外部と物質の交換を行って外部環境に適応する重要な器官であり、光合成の原料となる二酸化炭素の取り込み、水分量を調節するための水蒸気の放出(蒸散)、光合成で生じた酸素の排出などを行う。夜間は気孔が閉じて気孔抵抗は大きくなり、雨天の場合には気孔抵抗は小さくなる。トリチウムが大気中に放出された場合にその環境中での移行を評価する上で、植物による取り込みを考慮する必要がある。トリチウムの環境中での移行量は移行抵抗に依存するが、植物の気孔抵抗は移行抵抗を決める因子の一つである。


<登録年月> 2010年12月

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