WREプロファイル

WREプロファイル だぶりゅーあーるいーぷろふぁいる

 温室効果ガスについて同じ安定化の濃度を達成する経路は複数あるとされるモデルをいう。1996年にウィグレー、リッチェル及びエドモンズによって提出され、3研究者の頭文字を取ってWREプロファイルと名づけられた。温室効果ガスの排出量と安定化濃度及び気温上昇の過程の関係については、幾つかのモデルがある。IPCC第二次報告書(1995年)において、安定化濃度と排出量の関係モデルが最初に提出され、CO2排出量の早期削減と強化の継続が必要であると結論づけている(Sプロファイル)。WREプロファイルでは経済的に安い経路をとるとすると、例えば、最初にCO2を多量に排出して、後で技術が進歩した時に急激に下げればやはり同じ安定化濃度に達することも可能というシナリオである。さらに、CO2排出量として化石燃料の燃焼による分と土地利用変化によるものの双方を考慮している。IPCC第三次報告書ではWREプロファイルのケースも示されている。


<登録年月> 2012年12月

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