核蒸気過熱

核蒸気過熱 かくじょうきかねつ

 nuclear steam superheating 一般的に蒸気、多くの場合は水蒸気をある圧力における沸点以上に加熱することを蒸気や水蒸気のsuperheating(過熱)という。過熱水蒸気は伝熱速度が速いので、原子力発電プラントにおいては発電効率の向上とタービンの損傷の低減のために水蒸気過熱が行われる場合がある。ドイツで運転されていたHDR実験炉(BWR、2.5万kWe)は、炉内で核蒸気過熱(nuclear steam superheating)する実験炉として1965年から1969年にかけて建設され、1970年8月まで運転された。研究は1971年に中止された。その後、改造されて1975年から1992年まで事故時を模擬する軽水炉の安全性試験に用いられた。廃止措置は1993年から始まり、サイトは1999年に緑地化を達成している。


<登録年月> 2006年05月

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