HDI Human Development Index 人間開発指数はその国の、人々の生活の質や発展度合いを示す指標である。この指数はパキスタンの経済学者マブーブル・ハクによって1990年に作られ、1993年以来、国連年次報告の中で国連開発計画UNDPによって発表されている。生活の質を計るので、値の高い国が先進国と重なる場合も多く、先進国を判定するための新たな基準としての役割が期待されている。基本的な人間の能力が平均としてどこまで伸びたかを測るもので、その基礎となる「長寿を全うできる健康な生活」、「知識」および「人並みの生活水準」の3つの側面の達成度の複合指数である。具体的には、平均寿命、教育水準(成人識字率と就学率)および国民所得を用いて算出している。日本の2005年のHDIは、177か国中11位となっている。上位3ヵ国は、ノルウェー、アイスランド、オーストラリアである。米国、英国、フランス、イタリアは各々、10、15、16、18位であった。