National Environmental Policy Act 1969年に米国連邦議会を通過し、リチャード・ニクソン大統領によって署名され、1970年1月1日より施行された環境保護のための法律である。同法は、世界で初めて環境影響評価(EIA、Environmental mpact Assessment)の実施を定め、連邦政府の行為に対して自然保護の配慮を求めた。また、大統領府に「環境の質に関する諮問委員会」(CEQ、Council on Environmental Quality)を設置し、国の環境政策を監視するとともに、毎年、米国の環境に関する報告書の提出を義務付けた。同法は、「人間と自然が生産的に共存し、社会的、経済的な欲求を満たす」ことを目的とし、連邦政府の意思決定行為の過程で環境の価値を考慮するよう求めている。人間環境に著しい影響を及ぼす立法行為及び提案やその他の連邦政府の活動に対し、環境影響評価書の提出を義務づけている。政府機関は開発事業や許可などの連邦提案行為について、環境影響評価書の作成が必要か否かを判断し、提案行為の実施後、人間環境に著しい影響が生じる可能性がある場合、環境影響評価書の提出を要求される。