原子炉で事故が発生した場合に、シビアアクシデント(大規模な炉心損傷を伴う事故)への拡大を防止するとともに、シビアアクシデントに至った時の影響緩和対策を講ずること。原子炉施設は、シビアアクシデントの発生リスクをきわめて低く抑えるように、設計、建設、運転の各段階において、(a)異常の発生防止、(b)異常の拡大防止と事故への発展防止、(c)放射性物質の異常な放出の防止等の多重防護の思想に基づいた安全対策が施されている。しかしながら、こうした安全対策をもってしてもリスクをゼロにすることはできないため、アクシデントマネージメントを通じて、シビアアクシデントの発生リスクをより一層小さくし、また、万一発生した場合にもその影響を緩和する対策が講じられている。