OECD/NEAの下で1958年に開始された原子炉計装と燃料照射に関する国際協力プロジェクト。ノルウェーのハルデンにある沸騰水型重水炉を用いて実施されたため、この名称で呼ばれている。日本は、日本原子力研究所を窓口として1967年に加盟した。現在は、20ヵ国、24機関が加盟している。このプロジェクトの特徴は、(1)プロジェクトの成果を3年毎に評価して常に新しい研究課題を取り入れていること、(2)1960〜1970年代の世界的な軽水炉建設時期に相次いで発生した燃料棒のトラブルについて、その原因究明を可能にする燃料照射リグを開発し、照射試験をいち早く実施したこと、(3)TMI及びチェルノブイル原子炉事故を契機に、ニーズの高まった人間(マン)と機械(マシン)とのコミュニケーション研究に努力を傾注したこと、(4)原子力先進国の研究機関、燃料製造会社等から優秀な研究員を受け入れ、幅広く学ばせる人材教育を行ったこと等である。