材料の衝撃抵抗力、すなわち粘り強さやもろさを評価するためにシャルピー衝撃試験機を用いて計測する試験である。JIS に規定された切込み部のある試験片を試験機の試験台の上に置いて、一端を固定されたハンマーを1回振り落とし、試験片の切込み部の背面を一度の衝撃で破断するのに要したエネルギー(kgm)を切り込み部の断面積(cm2)で除した商をもってシャルピー衝撃値としている。エネルギー値は、ハンマー持ち上げ角度と試験片を破断した後のハンマーの振り上がり角度から求める。試験機の秤量は、30kg・mのものがよく用いられる。