加圧水型原子炉(PWR)の運転時に、高温の一次冷却水を未飽和状態に維持すると共に、炉容器内水位を保持するための立置円筒形容器である。この容器底部と一次冷却水の高温側配管が加圧器サージ管で結ばれている。加圧器は、液浸型電気ヒーター、スプレイノズル、逃し弁、安全弁等を備え、運転中加圧器の水位は容積の約60%に保持され、電気ヒーターで昇温し蒸気を発生することにより加圧する。また、圧力が過大となると、一次冷却水の低温側配管からの低温水をノズルからスプレイし蒸気を凝縮することにより圧力を下げ運転圧力を維持する。さらに、一次系圧力がスプレイによる圧力抑制の範囲を超えると、逃し弁、安全弁から蒸気を加圧器逃しタンクに放出し運転圧力を維持する。