温態停止

温態停止 おんたいていし

 原子力発電プラントの通常の運転停止方法には冷態停止と温態停止がある。冷態停止とは長期間の停止を必要とする場合のプラントの停止方法で、原子炉の停止後、残留熱除去系(余熱除去系)などを運転して、原子炉冷却材の温度、圧力を下げて、長期の炉停止の状態をいう。温態停止とは、プラントの保守、修理または送電線事故などにより短時間の原子炉停止が必要な場合に用いるプラントの停止方法である。この場合にはタ−ビンは停止し、原子炉出力は低出力状態になるが、温度、圧力及び復水器真空度は定格状態を維持する。このために、温態停止の場合には、短時間で発電機の併入が可能となる状態になっている。


<登録年月> 1998年01月

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