固体飛跡検出器

固体飛跡検出器 こたいひせきけんしゅつき

 プラスチックなどの絶縁性の固体中を陽子以上の重荷電粒子が通過すると、通路に沿って固体の原子配列に歪が生じ、放射線損傷が生じる。固体飛跡検出器は、この損傷を化学薬品によるエッチングによって拡大し、その大きさ、入射方向、形状などを光学顕微鏡で直接観測できるようにした放射線検出器である。中性子の場合は、検出子(飛跡を記録する物質)に荷電粒子を発生させる物質(ラジエータ)を密着させて使用する。検出子に入射した粒子の飛跡に生じた穴(エッチピット)の数から検出子に入射した中性子線量を知ることができる。飛跡検出器は、X・γ線に不感であること、小型で安価であることなどの特徴があり、また、すぐれた性能をもつ検出子CR−39(アリルジグリコールカーボネイト)の出現がこの分野の飛躍的な発展を促し、原子核物理、放射線管理など幅広い分野で使用されるようになった。


<登録年月>
2006年01月




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