交絡因子 こうらくいんし
疫学調査において、調査しようとする因子以外で、結果に影響を与える因子を交絡因子という。例えば、放射線による被ばく線量(暴露要因)とがん死亡率(結果)との関係を調べる疫学調査の場合、発がんの原因としては、放射線被ばく以外に食物、たばこ、アルコール、公害汚染などいくつかの原因が考えられる。暴露要因以外で結果に影響を及ぼすこれらの要因が交絡因子である。疫学調査では、あらかじめ特定の要因が交絡因子となるとわかっている場合には、これらの要因に関する、調査対象者全員の特性を調べておく必要がある。