コンビナトリアル材料合成法

コンビナトリアル材料合成法 こんびなとりあるざいりょうごうせいほう

 コンビナトリアルとは「組合せ」という意味で、一度にきわめて多くの化合物を極微量合成して、その中から目的のものを選ぶという手法である。複数の異なる材料を一枚の基板上に同時に作ることで省力化し、その中から優れた材料を選び出す。この基板上の材料について、例えば蛍光X線イメージング法によって分析を行うと、複数の材料についての評価を同時に行うことができる。コンビナトリアル材料合成法は、薬物などの有機合成に始まり、各種の物質・材料さらには固体素子などの機能製品にいたる、あらゆる材料の創成法として研究開発が進められている。この方法は、未来の物質・材料研究に大きな影響を与える可能性がある。レーザー、ゲノム、MEMS(micro electro mechanics system)、ナノ材料、走査ブローブなどの最新実験技術と、計算機の高度利用とを総合的に組み合わせる技術も21世紀のキーテクノロジーとして注目を集めている。


<登録年月> 2005年11月

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