ポリテトラフルオロエチレン

ポリテトラフルオロエチレン ぽりてとらふるおろえちれん

 四フッ化エチレン樹脂。politetrafluoroethylene −(CF2−CF2)n−。テフロンは四フッ化エチレン樹脂の商品名で、1938年、米国DUPONT社で発見され、1943〜1950年にかけて、同社で工業化され、原子力工場のみならず化学機械材料、電気絶縁材料、機械部品などに広く使用されている。この樹脂は酸、アルカリ、有機薬品に対して安定している。しかし、高温高圧下のフッ素ガス及びフッ素化合物にはわずかに侵される。耐候性に優れ、吸湿性、吸水性がないため、広範囲な用途に使用されている。絶縁抵抗や絶縁破壊の強さもプラスチック中最高水準である。高温中で15,000〜20,000ボルトの高電圧下で使用しても高い絶縁抵抗を示す。また、この樹脂は自己潤滑性をもっている。これらの特性を利用して、パッキン、ガスケット等(モールディングパウダー)、チューブ、電線被覆(ファインパウダー)、ディスパージョンエナメル、充填剤入り樹脂(ガラス繊維、カーボン繊維など)等として幅広く使用されている。


<登録年月> 2005年11月

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