UNCED(United Nations Conference on Enivironment and Development) 地球温暖化や地球規模の環境破壊の問題に対する国際的な取組みの中で、一段階を画した成果が国連環境開発会議である。この会議は1992年6月3日〜14日にリオデジャネイロで開催され、地球サミットとも呼ばれた。リオ宣言、アジェンダ21などが採択された。地球温暖化については、1988年に国連環境計画が設立した「気候変動に関する政府間パネル」やその他の国際的な取組みは、地球サミットにおいて「気候変動枠組み条約」の署名開始という成果を見るとともに、その後の締約国会議(COP)の継続的開催等の取組みにつながった。また、野生生物保護の国際的取決めとして特定の行為や特定の生息地のみを対象としたワシントン条約やラムサール条約などを包含する条約として「生物の多様性に関する条約」(Convention on Biological Diversity)が、1990年11月以来7回にわたり開催された政府間条約交渉会議における交渉を経て、UNCEDで署名のために開放された。日本はUNCED開催中の同年、6月13日に署名した。